放射線リスクコミュニケーション相談員支援センターは、東京電力福島第1原発事故で発生した除染土壌を一時保管する中間貯蔵施設の見学会を9月4日に開催する。この見学会は、福島県内の大学生を対象としており、同センターが若い世代に復興の現状を理解してもらうことを目的として初めて企画した。

福島復興の現実と向き合い、自分自身の目で将来の福島について考える

今回の見学会は、放射線リスクコミュニケーション相談員支援センターが主催し、福島県内の大学生に対して除染土壌の保管や処理の現状を理解してもらうためのもので、福島県大熊町と双葉町に位置する中間貯蔵施設を訪れるほか、除染の現状や課題について学ぶことができる。また、道路盛り土実証事業の現場も視察し、福島県の将来像について意見を交わす場が設けられている。
見学会には、原子力安全研究協会の山田孝一氏、福島大学教育推進機構の久保田彩乃特任助教、環境省福島地方環境事務所の大塚淳子リスクコミュニケーション専門官が同行し、学生たちと共に現場を巡る。参加する大学生は専門家から直接意見を聞き、より深い理解を得ることができる。
今回の見学会は、福島第1原発事故からの復興を目指す中で、除染土壌の処理に関する現状や課題を学生たちに理解してもらうことを目的としている。福島県の復興において進行中の除染作業では、その過程で生じる土壌の適切な管理が求められている。中間貯蔵施設は、その一環として重要な役割を果たしているが、長期的な保管や最終処分の課題が依然として残されている。
見学会を通じて、参加者が福島復興における現実と向き合い、自身の視点から将来の福島について考える機会となることが期待される。


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