群馬銀行とその投資専門子会社であるぐんま地域共創パートナーズ株式会社(GRASP)は、佐田建設と協力し、「Gunma Green Growthファンド(GGGファンド)」を設立した。地域建設業の持続可能な発展を目的とし、建設バリューチェーンの統合・連携を促進する狙いがある。さらに、ファンドの第一弾として、津久井工務店の全株式を取得する契約を締結した。

建設業の事業承継と地域エコシステムの構築を支援
地域の建設業は、少子高齢化や後継者不足といった課題に直面している。特に、中小建設業者の多くは事業承継の問題を抱えており、地域の持続可能なインフラ整備に支障をきたす恐れがある。こうした状況を受け、群馬銀行とGRASPは「地域事業者との共同組成ファンドを通じた地域エコシステム構築施策」を推進。その第一弾として、佐田建設と連携し、総額30億円規模の「Gunma Green Growthファンド(GGGファンド)」を設立した。
このファンドは、関東圏の建設業・土木業および関連企業を対象に投資を行い、持続可能な地域経済の発展を目指す。群馬県に本社を置く佐田建設が業界知見を提供し、群馬銀行グループがファイナンス機能を担うことで、事業承継の支援やバリューチェーンの垂直・水平統合を推進する。
津久井工務店の株式取得で伝統技術の継承を実現
GGGファンドの初動として、津久井工務店の全株式を取得する契約を締結した。津久井工務店は1960年創業の建設業者で、木造建築に特化した職人技術を強みとしてきた。しかし、後継者の確保が難しく、今後の事業継続に課題を抱えていた。
今回の投資により、津久井工務店の伝統的な木造建築技術の継承が可能となる。さらに、GGGファンドのLP(有限責任組合員)である佐田建設も、木造・木質建築分野の強化を経営戦略として掲げており、両社の事業シナジーが期待されている。
今後、GGGファンドは地域建設業の持続的な発展を支援し、地域資源循環型のエコシステム構築を進める。建設業を中心とした地域経済の活性化に寄与し、地域社会の発展に貢献する取り組みを続けていく。