静岡県菊川市と佐野ホールディングス株式会社、大和ハウス工業株式会社の三者が、菊川市内の建築物のZEB化推進および木材利用促進を目指し連携協定を締結した。ZEB化とは、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにする建物を指す。

設備の健康診断で無駄を排除

菊川市は、2023年2月に「ゼロカーボンシティ」宣言を行った。同宣言では、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指している。これに続き、2024年3月には「地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定し、市内でのZEB化推進を掲げている。市長の長谷川寬彦氏の下、菊川市は地域全体での環境対策を強化している。
佐野ホールディングス株式会社は、カーボンニュートラルの取り組みの一環として、新営業所の移転・新築計画を進めており、全国でZEB建築物の普及を進める大和ハウス工業株式会社が施工を担当する。これにより、佐野ホールディングスは菊川市初の「ZEBリーディング・オーナー」として登録されることとなる。
2024年6月28日、菊川市、佐野ホールディングス、大和ハウス工業の三者は「菊川市のZEB化推進等に向けた連携協定」を締結した。この協定に基づき、以下の取り組みを進めることとなった。

(1)佐野のグループ会社の新事務所に静岡県産および菊川市産の木材を積極的に使用
(2)菊川市が開催する施設見学会にて佐野のグループ会社の事務所を活用
(3)菊川市が開催するZEBセミナーおよび勉強会にて大和ハウス工業が無償で講師を派遣

ZEB化の推進は、地域のエネルギー効率を向上させるだけでなく、CO2排出量の削減にも寄与する。また、地域産業の活性化や新たなビジネス機会の創出にもつながる。この協定の締結により、菊川市は全国に先駆けて持続可能な都市づくりを推進している。

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