AIロボット開発を手がける株式会社Closer Roboticsは、経済産業省が推進する「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(食品分野)」に参画することが決定した。惣菜製造分野でのロボット技術開発を目指し、複数の企業と連携しながら取り組みを進める。

食品製造業の自動化を目指すロボット技術の開発が本格始動

筑波大学発のロボティクスカンパニーである株式会社Closer Roboticsが、2024年度の経済産業省「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に参画することが発表された。この事業は、食品分野におけるロボット技術の導入を目指し、業界の課題解決に向けた技術開発を進めるもの。特に麺惣菜製造の盛り付け工程や、搬送ロボットによる製品移送の自動化が注目されている。
惣菜製造業界では、不定形の食材を扱うためロボット導入が困難とされてきたが、Closer Roboticsはその技術力を活かし、特に小袋の調味料の自動移載や画像処理技術の向上を図る予定。同社は、惣菜製造企業やベンダー企業と連携し、ロボットシステムの汎用性と導入範囲の拡大に向けた開発を進めていく。
Closer Roboticsは、「ロボットを当たり前な選択肢へ」をビジョンに掲げており、食品業界をはじめとするさまざまな分野での労働力補完を目指している。同社の技術は、今後の食品産業における自動化の進展に大きく貢献すると期待されている。

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