メンバーシップ制セカンドホームサービス「SANU 2nd Home」を提供する株式会社SANUが、農林水産省および環境省と「人と自然が共生する社会の実現に資する建築物木材利用促進協定」を締結した。スタートアップ企業として初となる本協定は、「人と自然が共生する社会の実現に資する建築物木材利用促進協定」として、国産木材の活用や環境負荷の低減に向けた新たな一歩になるだろう。
国産木材や間伐材の積極的活用と、
「FORESTS FOR FUTURE」によるサーキュラーエコノミーの挑戦
SANUは「Live with nature. / 自然と共に生きる」をミッションに、これまで日本の森林資源を最大限に活用する本格的な木造建築プロジェクトを提供してきた。「自然の中のもう一つの家」として親しまれている同社のセカンドホームは、圏境に配慮した建築モデルを提供し、環境負荷を最小限に低減することを目指している。
今回の協定締結は、これまでの取り組みをさらに拡大し、国産木材の利用を一層推進するものだ。具体的には、建築における国産材使用率を70%以上に高め、サプライチェーンの透明性を確保するとともに、廃材を活用した新素材の開発を進めている。
同社が目指すのは建築、サービス提供、植林活動に至るまでを網羅し、森林資源の再生と持続可能な利用を実現する仕組みだ。このプログラムでは、建築に使用した木材以上の植林を行い、国内の森林再生を積極的に支援している。また、地域林業との連携を深め、森林保全活動を全国規模で展開している。
本協定の締結を契機に、「FORESTS FOR FUTURE」の取り組みはさらに深化する見通しで、同社はネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング(ZEB)の認証取得を目指し、エネルギー効率に優れた建築の実現を推進していく。
【今回の協定概要】
①国産木材の積極的活用
SANUは、一部の建築モデルだけでなく、全ての建築において国産材率70%以上を目指し、サプライチェーンのトレーサビリティ確保を推進する。さらに、廃材を利用したパーティクルボードなどの資材を活用するほか、使用した木材・資材を修繕しながら長く使い、できる限り資材等として再利用する仕組みを構築することで、サーキュラーエコノミーの実現を目指す。
②温室効果ガス排出削減
エンボディドカーボン(建物の運用時を除く、建物の資材調達・建設から廃棄までに発生するCO₂)とオペレーショナルカーボン(建物の運用時に発生する CO₂)を削減し、建物のライフサイクル全体で環境負荷低減を追求する。
③森林保全プログラムの推進
SANU独自プログラム「FORESTS FOR FUTURE」を通じて、国内の森林を保護・再生するための植樹活動や林業支援を進めることで、地域社会と共に森林資源を守る取り組みを強化する。
④建築の環境性能の向上
ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング(ZEB)認証の取得を目指し、全ての建築においてエネルギー効率に優れた建築の実現を進める。