東急不動産と東急リゾーツ&ステイが運営する「筑波東急ゴルフクラブ」が、2024年3月28日に生物多様性保全に貢献する新規認証制度「G認証」を取得。この認証は、公益財団法人日本生態系協会によって創設されたもので、草地の環境を守り再生することを目的としており、本クラブがその認証第一号案件となった。
生物多様性の新たな認証制度「G認証」
「G認証」は、Grassland(草地)、Golf Course(ゴルフ場)、Gelände(ゲレンデ)の頭文字から名付けられ、ゴルフ場やスキー場などの生物多様性保全に貢献するために新たに設けられた。この認証は、開発による環境変化を整理・開示し、環境改善を促すことで、生物多様性保全上の意義を説明可能な施設の普及を目指している。
筑波東急ゴルフクラブは、1977年開場の約66haのゴルフ場で、除草剤未使用かつ生物多様性保全型の管理を行う区域が全体の5%以上を占める。この管理方法が認証取得の要因となった。認証取得後も、その管理区域の維持と、ゴルフ場全体での生態系被害防止外来種の新規導入回避を行う。また、生物多様性保全型管理区域における普及啓発活動も行う予定だ。
東急不動産ホールディングスグループは、「脱炭素社会」「循環型社会」「生物多様性」の重点課題に取り組み、環境経営を全社方針としている。特に生物多様性については、自然と共生する取り組みを早期から実施しており、2011年には生物多様性方針を策定。今回の「G認証」取得は、同グループの環境に配慮した事業運営の一環として、さらなるネイチャーポジティブへの貢献を目指すものといえる。