
★要点
コロンビアのメデジンは、幹線道路と水路に沿って30本の「緑の回廊」を通し、3年で市内の平均気温を2℃下げた。ブラジルのクリチバは、公園を豪雨時に水を受け止める治水施設として使い、2026年も新たな「スポンジパーク」を整備している。エクアドルのキトは、旧空港跡地の巨大公園に七つの都市生態ハビタットをつくり、生きものの記録を7か月で5倍に増やした。冷やす、受け止める、つなぐ。三つの都市が森に与えた役割は、いずれも景観ではなく機能だった。そしてメデジンの成果を支えているのは、植えたことではない。150人の市民ガーデナーが、毎日手入れを続けていることである。
★背景
世界人口の56%が都市に住み、世界のGDPの80%を都市が生み出している。一方で83%の都市が深刻な気候災害への脆弱性を報告し、その筆頭が洪水と猛暑だ。舗装され、緑を削って拡張してきた都市は、熱をため込み、雨を受け止められず、生きものの通り道を失った。壊れたのは景色ではなく、水・熱・生態系の流れそのものである。南米の三都市が試みているのは、その流れを森で修理することだ。ただし、ここには非対称がある。都市が木陰を増やしている一方で、アマゾンの大森林は吸収力そのものを落としつつある。COP30が開かれたベレンは、まさにその森の入り口にあった。
午後のメデジン。オリエンタル通りを車が絶え間なく流れていく。
その中央分離帯にしゃがみ込み、なたを手に雑草を刈っている男がいる。分厚い作業着。枯れた低木を切り落とし、根元から伸びた邪魔な枝を抜く。
「きれいだろう」と彼は笑う。「清潔で、緑のある街。それが見たいんだ」
コロンビア第二の都市を冷やしているのは、巨大な公園でも、ハイテクの冷却装置でもない。道路と川に沿って引かれた30本の細長い緑と、それを毎日手入れする150人の市民ガーデナーだ。
その多くは、貧しい地区やマイノリティの出身である。
2016年に始まったこの「緑の回廊」は、3年で市内の平均気温を2℃下げた。
森は、景色ではなかった。都市が失った機能を取り戻すための、装置だった。
南米には、同じ発想の都市があと二つある。
標高1,500メートルの街が、熱を溜め込むまで
メデジンは「常春の街」と呼ばれてきた。アンデスの谷間、標高およそ1,500メートル。一年を通じて気温が穏やかで、その気候が街の代名詞だった。
しかし2015年ごろまでに、その看板は傾いていた。
50年にわたる急速な都市開発。自家用車の移動を増やす政策。道路整備のための樹木伐採。舗装とコンクリートは、緑地よりはるかに長く太陽の熱を抱え込む。街の気温は周辺の郊外や農村より明確に高くなり、深刻なヒートアイランドが生まれた。大気汚染も過去最悪の水準に達し、市民の不満が高まっていた。
「メデジンは緑と植生を犠牲にして成長した」と、市庁舎の森林エンジニア、ピラール・バルガス氏は語る。「建てて、建てて、建て続けた。気候への影響なんて、ほとんど考えていなかった」
麻薬カルテルの街として世界に知られた時代を経て、都市再生の成功例として語られるようになったメデジン。その次に立ちはだかったのが、熱だった。

30本の回廊が、2℃を取り戻すまで
2016年、当時のフェデリコ・グティエレス市長のもとで「緑の回廊(Corredores Verdes)」が始まった。
やり方は、公園を一つつくることではなかった。18の道路と12の水路、合わせて30のルートを選び、全長20キロにわたって緑でつないだ。街路、河川、交通空間を「線」として結ぶ発想である。
植えられたのは、250万株の草花と88万本の樹木。選ばれた樹種は72種。野生生物の餌になり、生物多様性を広げ、大気汚染に強いものが選ばれた。ある研究では、メデジンに自生する6種のうち、マンゴー(Mangifera indica)がPM2.5の吸収と汚染下での生存にもっとも優れているとされた。
総投資額は1,630万ドル。市民一人あたりに直せば6.5ドルである。
そして結果が出た。
3年間で、市内の平均気温は2℃低下。場所によっては10℃下がった地点もある。2016年から2019年にかけてPM2.5が減り、急性呼吸器感染症の罹患率は人口1,000人あたり159.8人から95.3人へ下がった。4割の減少である。
回廊とあわせて80キロの自転車道が整備され、市内の自転車利用は34.6%増えた。生物多様性調査では、五つの回廊を対象にしたサンプルで30種のチョウが確認されている。
ある試算では、たった一本の回廊の新しい植生が年間およそ16万キログラムのCO₂を吸収し、今後100年で230万キログラムを吸収するという。おおむね500台の自動車を道路から消したのに等しい。
そして市当局は、気候変動の進行を織り込んでも、今後数十年で4〜5℃の低下があり得ると見込んでいる。
一人あたり6.5ドルの投資が、体感温度を変えた。

森を維持するのは、誰か
ここまでなら、よくある緑化の成功譚である。
この連載が見たいのは、その先だ。
メデジンが特異なのは、植えたことではなく、維持し続けていることにある。
回廊が始まった当初、市は恵まれない地域の住民を都市園芸家として育成した。植栽と造園の訓練を受けた彼らは、専門の森林エンジニアとともに現場に入る。訓練を担ったのは、市内のホアキン・アントニオ・ウリベ植物園の専門家たちだ。
現在、日々の手入れを担うのは約150人の市民ガーデナー。支えるのは15人の森林エンジニアである。冒頭のピネダは、いまや7人のチームを率いるリーダーになった。優先順位に応じて、市内の回廊を渡り歩く。
この設計が、決定的だった。
植樹は一度で終わる。維持は終わらない。だから維持を仕事にした瞬間、それは雇用になる。しかもその雇用は、もっとも熱に苦しむ地区の住民に配られた。
冷える街と、食べていける人。二つが同じ制度から出てくる。
もちろん、きれいごとばかりではない。都心部の回廊は渋滞する車の排ガスに晒され続けているし、ドライバーによるごみの投棄も絶えない。手入れは、そうした摩耗との終わりのない付き合いでもある。
それでも、この構造には普遍性がある。
自然を守る活動が長続きしない理由の多くは、担い手が善意のボランティアに委ねられることにある。メデジンは、そこに賃金と訓練と専門家の伴走を置いた。
ネイチャーポジティブは、ヒューマンポジティブでなければ続かない。メデジンの回廊は、その原則を制度の形にしている。
森は、交通と一緒に植えられる
メデジンの緑は、いまも増え続けている。
建設中の新しい都市交通「メトロ・デ・ラ・80」がその舞台だ。全長13.25キロ、100%再生可能エネルギーによる電気運行を予定するこの路線には、大規模な植樹計画が組み込まれている。
計画されている植樹は、およそ2万2,000本。最初の9,000本はすでにティエラ・ネグラの苗畑で育てられている。樹種は180種、その大半が在来種だ。景観、動物相、生態的な連結性への貢献を基準に選ばれている。
植える場所は、80番街の沿線だけではない。トレス・クルセスやエル・ボラドールといった市内の丘、ラ・ミナ生態公園にも広げられる。路線を通しつつ、街の生態系の骨格を組み直す設計である。
市の試算では、この路線が稼働すれば年間13万1,000トンのCO₂排出が回避され、PM2.5やPM10を含む大気汚染物質も年間3万3,000トン以上減る見込みだという。
交通インフラの整備は、通常なら樹木を切る行為である。それを、樹木を増やす機会に転換する。
森を「あとから足すもの」ではなく、インフラ工事の一部として最初から組み込む。メデジンが10年かけてたどり着いたのは、そういう順序の入れ替えだった。
クリチバ——公園が、雨を受け止める
ブラジル南部のクリチバは、都市計画の教科書に必ず出てくる街だ。
この街の公園には、レクリエーション施設とは別の顔がある。大雨のとき、川があふれても被害が出ないように、水を受け止める役割だ。
市は2003年以降、主要な河川沿いに「線状公園(parques lineares)」を整備してきた。カジュル、マイリ、マネ・ガリンシャ、イベレー。いずれも川の氾濫原を緑地として確保し、水があふれても住宅地に届かないようにする。公園は、あえて浸かるようにつくられている。
この考え方は、いま「スポンジパーク」という言葉で拡張されつつある。
2026年3月31日、市の創立333周年に合わせて、カンポ・コンプリードのモスングエ川沿いに新しい公園が開場した。もとは冠水を繰り返していた場所だ。そこに雨水を溜める調整池を築き、河畔林を回復させ、蛇籠を使って浸透能力を高めた。治水施設が、そのまま公園として生まれた。
北部ではさらに大きな工事が進む。アトゥバ川沿いのサンタ・カンジダ地区で、貯水量15万立方メートル——オリンピックプール60杯分——の調整池を二つ建設中だ。総投資額は2,600万レアル。完成は2026年後半、2026/27年の夏には全面稼働させる計画である。恩恵を受けるのは市内5地区と、隣接する二つの自治体だ。同じ川ではエコバリア(ごみの流出を防ぐ浮体)がすでに30トン以上のごみを堰き止めている。
そしてクリチバは、この方式を「実績」から「制度」へ移した。市の環境政策の改定により、レインガーデン、緑の側溝、雨水を受ける植栽帯、線状公園といった自然に基づく解決策が正式に位置づけられた。谷筋の土地は、優先的に線状公園や環境保全に充てることが定められている。
2026年には3か所の公園が新設され、市内の公園は56か所になる見込みだ。
雨は、排除するものではない。受け止めて、遅らせて、地面に返すものだ。
その考え方を、クリチバは半世紀近くかけて街のかたちにしてきた。


キト——飛行場跡地に、生きものの道をつくる
エクアドルの首都キトには、かつて空港だった公園がある。
市街地の北、旧マリスカル・スクレ空港の跡地に広がるビセンテナリオ公園。103ヘクタール超の、市を代表する緑地である。
ただし長いあいだ、その大部分は芝生だった。広くて、平らで、生きものにとってはほとんど何もない場所だ。
そこに2025年7月から、七つの「都市生態ハビタット(Hábitats Ecológicos Urbanos)」が整備された。手を入れた面積はおよそ1,750平方メートル。植えられたのは、40種、5,900株を超える植物である。在来種と園芸種を組み合わせ、生態的・機能的・景観的な基準で選ばれた。事業費は19万3,600ドル。キト環境基金とキト植物園が共同で負担した。
これがただの花壇でないのは、設計思想にある。
七つのハビタットは、それぞれが小さな生態系として機能し、餌、隠れ場所、繁殖の場を提供する。互いにつながることで、公園内部に生きものの通り道をつくる。四つには野鳥観察用の展望台が設けられ、ベンチと解説サインが置かれた。人が見て、理解し、参加できる場所として設計されている。
結果は、数字に出た。
整備から7か月後、対象エリアの動物と菌類の記録は、それ以前の少なくとも5倍になった。確認されているのは、ハチ、マルハナバチ、テントウムシ、送粉性のハエ、ハチドリ、スズメ、そして土壌菌類。いずれも、都市生態系が健全であることを示す指標種だ。
記録しているのは研究者だけではない。市民科学プロジェクト「BioUrbana」のもと、2026年2月には技術者と近隣の家族らが公園を歩き、アプリ「iNaturalist」で生きものを撮影・登録した。
「人には緑を見るだけでなく、感じて、触れて、生きてほしい」と、キト植物園の関係者は語る。「自然は、都市の中でも再生できるのだと理解してほしい」
そして、ここでもやはり重要なのは、つくって終わりではないという点だ。整備後も継続的な維持管理が組み込まれ、モニタリングが続いている。


ベレンからの問い
三つの都市を並べると、きれいに揃う。
メデジンは、熱を冷やす。クリチバは、雨を受け止める。キトは、生命をつなぐ。
しかし、この連載を都市の成功譚で終わらせるわけにはいかない。
2025年11月、ブラジル・ベレンで国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開かれた。アマゾン川の河口に位置する都市での開催は、熱帯林保全を交渉の焦点に据えるという議長国ブラジルの意思の表明だった。実際に会議は「ネイチャーCOP」とも呼ばれ、気候と自然を統合する議論が相次いだ。
首脳級会合の初日には、熱帯林保全基金「TFFF(Tropical Forests Forever Facility)」の設立が発表された。官民から1,250億ドル規模の資金を集めて国債などに投資し、その運用益から熱帯林を保全する国々へ毎年配分するという構想である。炭素クレジットではなく、森林の実際の変化を測って支払う。受け取った資金の20%は、先住民族と地域社会への配分が義務づけられている。ノルウェー、フランス、インドネシア、ポルトガルなどが総額55億ドル超の拠出を表明した。
「立っている森は、伐られた森より価値がある」。これがTFFFの原則だ。
一方で、交渉の成果は限定的だった。森林については「2030年までに森林の減少と劣化を止め、反転させる」取り組みの強化が決定文書に盛り込まれたものの、草案にあった「森林破壊を止め逆転させるロードマップ」と「化石燃料脱却のロードマップ」の策定は合意に至らなかった。議長国はCOPの枠外で議論を続けると約束している。
そして、森そのものの状態は、待ってくれない。
RAINFORの321か所の森林調査区に基づく研究によれば、手つかずのアマゾンの生きたバイオマスが吸収する炭素は、1990年代の年間0.54ペタグラムから、2000年代には0.38ペタグラムへと30%減少した。別の研究では、1990〜2000年の0.68ペタグラムから2000〜2010年に0.45ペタグラムへ落ち、2010年代はさらに下がると予測されている。
重要なのは、この減少が面積の縮小だけでは説明できないことだ。
森の成長速度は頭打ちになり、樹木の枯死は増え続けている。干ばつ、断片化、気温上昇。単位面積あたりの吸収力そのものが落ちている。つまり、森の質が劣化している。
都市が木陰を増やしている間に、大森林は吸収力を失っている。
この非対称の前で、南米三都市の成果はささやかに見えるかもしれない。だが、そう考えるのは順序が逆だ。
アマゾンの吸収力低下が示しているのは、「森があること」と「森が機能すること」は別だという事実である。そしてメデジンの回廊が示しているのは、機能を保つには手入れが要るという、同じ事実の裏側だ。
植える話は、いつも盛り上がる。維持する話は、誰も撮りに来ない。
だが、地球の側から見れば、後者しか効かない。
森は景観ではない。都市を修理するインフラである
南米編の結論は、単純だ。
都市に森を増やすことが目的なのではない。森によって、都市が失った機能を取り戻すことだ。
熱を溜め込む舗装に、木陰を返す。雨を押し流す排水管に、受け止める土を返す。生きものを分断した道路に、通り道を返す。
三つの都市がやったのは、緑化ではなく修理である。
そして修理には、必ず維持がついてくる。橋も、水道も、屋根もそうだ。つくった瞬間から劣化が始まり、手入れをやめた日から壊れていく。森だけが例外ということはない。
メデジンの150人は、そのことを毎日証明している。
次回、連載「森と生きる都市」は北米編へ移る。
出典・情報源
■ メデジン「緑の回廊」
世界経済フォーラム(日本語):暑さ、汚染、健康リスクの軽減とコスト削減に挑む、4つの都市(2026年4月3日)
https://jp.weforum.org/stories/climate-action/four-cities-leading-the-way-in-low-cost-climate-and-health-resilience-ja/
Reasons to be Cheerful:How a Colombian City Cooled Dramatically in Just Three Years
https://reasonstobecheerful.world/green-corridors-medellin-colombia-urban-heat/
Cities100(citego):Medellín’s interconnected green corridors
https://www.citego.org/bdf_fiche-document-4122_en.html
OECD:Building Systemic Climate Resilience in Cities
https://www.oecd.org/content/dam/oecd/en/publications/reports/2023/10/building-systemic-climate-resilience-in-cities_a040ad72/f2f020b9-en.pdf
■ メトロ・デ・ラ・80と植樹計画 ・メトロ・デ・ラ・80 公式サイト
https://metrodela80.gov.co/
メデジン地下鉄公社:Se prepara la transformación del occidente de Medellín(苗畑で育つ最初の9,000本/2026年7月)
https://www.metrodemedellin.gov.co/al-dia/noticias/se-prepara-la-transformacion-del-occidente-de-medellin-ya-crecen-los-primeros-9.000-arboles-que-se-sembraran-en-el-metro-de-la-80
Análisis Urbano:Con la siembra de más de 22.000 árboles…(CO₂・大気汚染物質の削減見込み/2026年6月23日)
https://analisisurbano.org/con-la-siembra-de-mas-de-22-000-arboles-el-metro-de-la-80-le-apuesta-a-mejorar-la-calidad-del-aire-con-una-movilidad-limpia-y-sostenible/
■ クリチバのスポンジパーク・線状公園
Tribuna do Paraná:Novo parque esponja vai transformar bairro de Curitiba(アトゥバ川の調整池)
https://www.tribunapr.com.br/noticias/curitiba-regiao/novo-parque-esponja-promete-acabar-com-alagamentos-em-bairro-de-curitiba-onde-fica/
Banda B:Curitiba ganha novo parque e muda cenário de área com alagamentos
https://www.bandab.com.br/curitiba/curitiba-ganha-novo-parque-e-transforma-area-de-alagamentos/
Bem Paraná:Curitiba vai ganhar mais três parques em 2026(2026年の新設公園と56か所)
https://www.bemparana.com.br/noticias/parana/curitiba-vai-ganhar-mais-tres-parques-em-2026-saiba-onde-2/
Saneamento Salva:Curitiba aposta em soluções da natureza contra alagamentos(環境政策改定によるNbSの制度化)
https://www.saneamentosalva.com.br/curitiba-solucoes-baseadas-na-natureza-enchentes/
IHU:Em áreas estratégicas, parques alagáveis de Curitiba…(2003年からの線状公園4か所)
https://www.ihu.unisinos.br/categorias/639359-em-areas-estrategicas-parques-alagaveis-de-curitiba-servem-para-conter-e-drenar-aguas-das-chuvas
■ キト「都市生態ハビタット」
Quito Informa(キト市公式):Hábitats Ecológicos Urbanos: siete nuevos espacios naturales…(2026年5月17日)
https://www.quitoinforma.gob.ec/2026/05/17/siete-nuevos-espacios-naturales-albergan-a-miles-de-plantas-y-fauna-silvestre-en-el-parque-bicentenario/
Quito Informa:Quito impulsa la creación de siete hábitats ecológicos
https://www.quitoinforma.gob.ec/2025/07/25/quito-impulsa-la-creacion-de-siete-habitats-ecologicos-para-conectar-con-la-naturaleza/
Primicias:Así son los nuevos hábitats ecológicos de Quito…(2026年5月14日)
https://www.primicias.ec/quito/espacios-ecologicos-parque-bicentenario-naturaleza-biodiversidad-jardin-botanico-122757/
Expreso:Fauna y hongos se multiplican por cinco en el Parque Bicentenario de Quito(BioUrbanaとiNaturalist)
https://www.expreso.ec/quito/fauna-y-hongos-se-multiplican-por-cinco-en-el-parque-bicentenario-de-quito-273745.html
■ COP30とアマゾンの炭素吸収 ・外務省:国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)結果
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/pagew_000001_02153.html
気候ネットワーク:COP30 森林分野の議論まとめ(TFFFと森林決定の到達点)
https://kikonet.org/kiko-blog/7206/
ジェトロ:COP30に向けた首脳級会合、森林保全・エネルギー移行・不平等が主要議題に
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/11/181050ee6618b538.html
WWFジャパン:国際熱帯林保護基金が設立されました
https://www.wwf.or.jp/staffblog/news/6100.html
Brienen et al. (2015) Nature:Long-term decline of the Amazon carbon sink(0.54→0.38 PgC/年)
https://rainfor.org/wp-content/uploads/sites/129/2022/07/Brienen-Phillips-et-al-2015_long_term_decline_of_the_Amazon_carbon_sink_Nature14283.pdf
FAQ
Q. 「緑の回廊」とは何ですか?
A. 道路や水路に沿って帯状に緑を整備し、街全体を線でつなぐ都市緑化の手法である。メデジンでは18の道路と12の水路、合計30ルート・全長約20キロが対象となった。一つの大きな公園ではなく、細長い緑を網の目にする点が特徴だ。
Q. なぜ緑を植えると都市の気温が下がるのですか?
A. 樹木の葉が日射を遮って地表や舗装が熱を吸収するのを防ぎ、同時に葉から水を蒸散させることで周囲の熱を奪うためである。アスファルトやコンクリートは熱を長く保持するため、覆うだけでも効果が出る。
Q. メデジンの成果で、もっとも重要な点はどこですか?
A. 維持管理を仕事にしたことである。約150人の市民ガーデナーが15人の森林エンジニアの支援を受けて日常的に手入れを続けている。その多くは恵まれない地区やマイノリティの出身で、専門家の訓練を受けている。植樹は一度で終わるが、維持は続く。だから雇用になる。
Q. 「スポンジパーク」とは何ですか?
A. 大雨のときに雨水を吸収・貯留し、洪水を防ぐように設計された都市の公園を指す。クリチバでは公園や調整池が治水施設として機能し、川があふれても住宅地に水が届かないよう、あえて浸かる緑地が確保されている。
Q. キトの「都市生態ハビタット」は何が新しいのですか?
A. 芝生だった場所に在来種を中心とした小さな生態系を複数つくり、それらをつなげて公園内に生きものの通り道を回復させた点である。整備後も維持管理とモニタリングが続き、市民が「iNaturalist」で記録に参加する仕組みが組み込まれている。
Q. 都市の緑は、生物多様性の回復に本当に役立つのですか?
A. 役立つ場合がある。キトでは整備から7か月で、対象エリアの動物と菌類の記録が5倍以上に増えた。メデジンでも五つの回廊のサンプル調査で30種のチョウが確認されている。ただし、面積や連結性、樹種の選び方によって効果は大きく変わる。
Q. COP30では森林について何が決まったのですか?
A. 2030年までに森林の減少と劣化を止め、反転させる取り組みを強化することが決定文書に盛り込まれた。一方、草案にあった「森林破壊を止め逆転させるロードマップ」の策定は合意に至らず、次回以降の課題として残された。
Q. TFFFとはどのような仕組みですか?
A. 熱帯林保全基金(Tropical Forests Forever Facility)の略称で、官民から集めた資金を国債などに投資し、その運用益を熱帯林保全に取り組む国へ配分する構想である。炭素量ではなく森林の実際の変化を測って支払い、受け取った資金の20%を先住民族と地域社会に配分することが義務づけられている。
Q. アマゾンの炭素吸収力は、どの程度落ちているのですか?
A. RAINFORの森林調査区に基づく研究では、手つかずのアマゾンの生きたバイオマスによる炭素吸収が、1990年代の年間0.54ペタグラムから2000年代には0.38ペタグラムへと30%減少したと推定されている。面積の減少だけでなく、樹木の枯死増加による質の劣化が主因とされる。
Q. 日本の都市に、南米の手法は応用できますか?
A. 考え方は応用できる。日本でも街路樹の更新、雨水の貯留浸透、緑地の連結といった課題は共通している。ただし気候条件や樹種、法制度が異なるうえ、日本は人口減少で維持管理の担い手が細っていく。維持をどう仕事にするかが、より切実な論点になる。
あわせて読みたい記事

新連載|森と生きる都市(第1回・全5回予定) 【森林率90%は、出発点にすぎない】欧州の森林都市が持つ3つの制度

連載「森と生きる都市」第2回・アジア編(全5回) 【森を回復させた国は、何を行ったのか】返す、動員する、守る——アジア諸国3つの答え
