タイガー魔法瓶株式会社は、持続可能な社会の実現を目指し、2021年10月からステンレス製ボトルの回収と再資源化に取り組んでいる。このプロジェクトは約3年間で93,400本のボトルを回収し、全国459カ所に回収ボックスを設置した。
回収活動でリサイクル工程の負担を軽減
タイガー魔法瓶は、循環型モノづくりの責務としてステンレス製ボトルのサーキュラーエコノミーを推進している。
2020年に掲げた目標では、2030年までに使用済みボトルの回収率を10%にすることや、リサイクル樹脂の使用割合を50%にすることを挙げた。現在までに、28社のパートナー企業と協力し、全国459カ所に回収ボックスを設置。これにより、約29,900㎏のステンレスを回収し、リサイクル工程の負担を軽減しながら純度の高いステンレス原料の確保に成功している。回収されたボトルは、リサイクル専門業者でステンレスとPP樹脂に分別され、新たな製品に生まれ変わる。
このプロジェクトはSNSでも注目を集め、「メーカーを問わず回収してくれてありがたい」といった声が多数寄せられた。タイガー魔法瓶は、年末の大掃除で出てきたボトルは、ぜひ回収ボックスに持参してほしいと呼びかけている。