JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」で、特別展示『in Vitro? in Vivo! ― 写真家 立木義浩×東京大学』が開催される。立木義浩は、東京大学総合研究博物館に所蔵されている学術標本群を撮影し、生と死、学術と芸術が交錯する新たな視点を提示する。
学術標本を通して芸術と学術の境界を超える
1965年に『舌出し天使』で鮮烈なデビューを果たした写真家・立木義浩氏は、60年にわたり様々なジャンルの作品を発表し続けてきた。美しい女優たちを撮影した作品や、震災被災地の人々を写したドキュメンタリー的な写真など、立木は常に時代を捉える感性を持ち続けている。
今回、立木義浩氏が新たに挑むのは、東京大学総合研究博物館に収蔵された学術標本群の撮影だ。展示タイトルである『in Vitro? in Vivo!』は、生理学における「試験管内」(in Vitro)と「生体内」(in Vivo)の対比を意味する。博物館内に収められた標本たちは、静的で封じ込められた存在である一方、立木のファインダーを通すことで再び「生きた」存在として息を吹き返す。
この展示は、単に学術標本を記録するだけではなく、観客に対してそれがどのように芸術として再解釈されるかという問いを投げかける。立木義浩氏の写真の中では、冷たく無機質であるはずの標本が、独自の表情を見せ、生と死、自然と人為、分類と混在といった哲学的なテーマを浮き彫りにする。彼の視点は、学術と芸術の交差点に新たな光を当てる。
開催期間:2024年10月26日 — 2025年1月19日
会場:インターメディアテク GREY CUBE
JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」
住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3階
アクセス:JR東京駅丸の内南口から徒歩1分/丸ノ内線東京駅地下道より直結/千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分
主催:東京大学総合研究博物館
協賛:学校法人高宮学園代々木ゼミナール、株式会社ブラスト
協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社、アチーブメント株式会社、立木義浩事務所
企画:東京大学総合研究博物館インターメディアテク研究部門、心に響く会社合同会社
※入場無料
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