富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜直樹)は、オランダのFUJIFILM Manufacturing Europe B.V.(代表取締役社長:Albert van Maren)の敷地内に新たな生産拠点「Circular Manufacturing Center(サーキュラーマニュファクチャリングセンター)」を開設する。この新拠点は2024年6月より稼働を開始し、欧州で販売する複合機の使用済みトナーカートリッジの回収・再生を第一弾として取り組む。

循環型経済への取り組み

富士フイルムビジネスイノベーションは1995年に「限りなく『廃棄ゼロ』を目指し、資源の再活用を推進する」全社リサイクル方針を掲げ、使用済み機器や消耗品の回収・リユース・リサイクルを進めてきた。商品企画から廃棄に至るライフサイクル全体を視野に入れた循環型システムを構築し、回収品の部品を再生しリユースすることで、新規資源投入量の抑制と資源循環の促進に努めている。2024年4月からは欧州地域でのデジタルカラー複合機の販売を本格的に開始し、資源循環技術やシステムを欧州にも展開する。
Circular Manufacturing Centerでは、欧州で販売される複合機の使用済みトナーカートリッジを回収し、新品のトナーカートリッジに再生する製造ラインを立ち上げる。再生されたトナーカートリッジは欧州地域向けに出荷される。今後、トナーカートリッジの回収・再生にとどまらず、複合機やプロダクションプリンターのスペアパーツ再生や再生機の生産へと再生対象を拡大していく計画。
また、FUJIFILM Manufacturing Europe B.V.は、敷地内の風力自家発電と風力発電業者からの購入で全電力を賄っており、Circular Manufacturing Centerでも同様に、CO₂排出を実質ゼロにする生産を実現する。FUJIFILM Manufacturing Europe B.V.が位置するオランダは欧州の中心地に位置し、使用済み商品の回収や商品販売の輸送効率の観点からも資源循環を促進する生産拠点として適している。
富士フイルムビジネスイノベーションは創業当初から環境保全の重要性を認識し、企業活動における環境負荷低減に取り組んできた。環境への取り組みが先駆的な欧州に新たな拠点を開設することで、これまでの資源循環活動を強化し、サーキュラーエコノミーへの移行を促進する。

ニュースリリースはこちら