大和ハウスグループの大和ハウスベンチャーズ(本社:東京都千代田区、社長:鈴木哲雄、以下「大和ハウスベンチャーズ」)は、核融合(フュージョンエネルギー)の実現を目指すスタートアップ企業「株式会社Helical Fusion」(本社:東京都中央区、代表:田口昂哉、以下「Helical Fusion(ヘリカルフュージョン)」)への出資を発表した。今回の出資は、同社が運営する「“将来の夢”ファンド」を通じて2025年6月6日に行われた。大和ハウスグループは、Helical Fusionが目標とする2030年代の商用核融合炉実現を後押しし、次世代のクリーンエネルギー産業創出を目指す。

脱炭素社会の実現へ、官民一体で開発が加速する「核融合(フュージョンエネルギー)」。

世界的な電力需要の増加と気候変動への対応が進む中、日本でもクリーンエネルギーへの転換が課題となっている。特に、海水から燃料を無尽蔵に確保でき、資源の地理的偏在もない核融合(フュージョンエネルギー)は、次世代の安定したエネルギー源として期待が集まっている。日本政府も2023年4月に「フュージョンエネルギー・イノベーション」戦略を策定し、官民一体での開発を強力に推進している。
このような背景のもと、大和ハウスベンチャーズは、運営する「“将来の夢”ファンド」を通じて、Helical Fusionへの出資を決定。Helical Fusionは、核融合科学研究所で培われた世界最先端の研究成果を基に、独自の「ヘリカル型」核融合炉の開発を進める企業で、この方式は、高温プラズマの安定的な閉じ込めに優れており、商用化への有力なアプローチとされている。
今回の大和ハウスベンチャーズによる出資は、大和ハウスグループが掲げるパーパス「生きる喜びを、未来の景色に。」を実現する取り組みの一環でもあり、Helical Fusionが持つ革新的な技術と、大和ハウスグループが持つ事業基盤を掛け合わせることで、フュージョンエネルギーという新たな産業を創造し、2050年のカーボンニュートラル達成に貢献するための動きと考えられる。
今回の両社の連携により、日本発のフュージョンエネルギー実用化と産業化が加速することが期待されている。

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