京セラのインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」が、繊維産業の水質汚染解決に貢献し、「iF DESIGN AWARD 2024」を受賞した。
革新技術で環境問題に挑む
京セラ株式会社は、繊維・アパレル業界の捺染時に発生する水質汚染問題への対策として開発されたインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」で、ドイツの権威ある「iF DESIGN AWARD 2024」プロダクト部門「Industry/Tools」カテゴリにおいて受賞した。この受賞は、京セラにとって2021年から4年連続の快挙となる。
「FOREARTH」の特長は、従来の捺染工程で必要だった大量の水使用をほぼゼロに削減できる点にある。これにより、捺染に関連するエネルギー消費量とCO2排出量を大幅に低減し、環境負荷の軽減に貢献する。
さらに、独自開発の顔料インクを使用することで、柔らかな風合いと高い堅牢性を両立し、フルカラー印刷を多種多様な生地で実現している。水資源に依存しないため、設置場所を選ばず、適地・適量生産による物流コストや在庫の削減にも貢献する。
この「FOREARTH」の受賞は、京セラが社会課題解決に向けて革新的な製品・サービスの開発に取り組む姿勢を国際的に評価された結果だ。京セラは今後も持続可能な社会の実現に貢献する製品開発を進めていく。