日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)は、一般社団法人日本ご当地キャラクター協会の協力を得て、「#だから1・5度」キャンペーンを開始した。社会のさまざまなシーンで気候変動の影響を共有し、1.5度目標に基づく温室効果ガス削減を目指す。

猛暑や災害が後押しする「1.5度目標」への声

2024年、日本は記録的な猛暑や台風の被害に見舞われた。気象庁の調査では、この夏の異常な暑さは気候変動が原因とされ、気候変動により台風の発生率が増加していることも指摘されている。このような事態を受け、日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)は、全国245の企業や団体と共に「#だから1・5度」キャンペーンをスタートさせた。キャンペーンの目的は、気候変動による影響を社会全体で認識し、国際合意である1.5度目標に基づく温室効果ガス削減の実現を推進することだ。
キャンペーンの特徴は、ご当地キャラクターと協力して地域に密着した活動を行う点にある。キャラクターたちは、気候変動の影響を身近な問題として捉え、SNSや広告を通じてその重要性を発信する役割を担っている。例えば、「海の温暖化が進んで魚がとれなくなる。#だから1・5度」や「これ以上暑くなるとサッカーや野球ができなくなるかもしれない。#だから1・5度」といったメッセージを通じて、気候変動対策の必要性を強調している。
JCLPの加盟企業も、この取り組みを強力に支援している。戸田建設株式会社は、建設現場で働く従業員の健康が猛暑により脅かされている現状を憂慮し、「#だから1・5度」のキャンペーンに参加している。また、株式会社リコーは、社員や顧客の健康を守るために、脱炭素化を加速させることを表明している。
このキャンペーンは、2024年11月末まで継続され、企業、地域住民、専門家、アスリートなど、多様な立場の人々が気候変動への取り組みを強化する機運を高めることを目指している。

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