株式会社橋本組(本社:静岡県焼津市、代表取締役:橋本真典)は、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、ハンガリーパビリオンの建設プロジェクトに参加する。同社は、ハンガリーのBayer Construct Zrt(本社:ハンガリー、CEO:Balázs Attila)、綜企画設計(本社:東京都中央区、代表取締役社長:原澄雄)と協力し、静岡の地から世界に技術力を発信する。
静岡から世界へ、地方企業の挑戦と新たな一歩
静岡県焼津市に本社を構える株式会社橋本組は、創業102年の歴史を持つ総合建設会社。公共事業から民間工事まで幅広い建設業務を手がけ、地域に根ざした企業として信頼を積み重ねてきた同社は、大阪・関西万博にて、ハンガリーパビリオンの建設プロジェクトに参加する。万博のような大規模な国際イベントに地方企業が参画するのは珍しく、同社にとって重要な挑戦となっている。
今回のプロジェクトは、国際的な協力体制を構築する機会ともなり、ハンガリー側と緊密な連携が求められる。三次元CADを用いた精密な設計共有が実施され、限られた工期の中での円滑な進行が図られている。また、ALCパネルの導入による構造の軽量化やICTツールの活用で、効率的な施工と人員不足への対応も実現している。橋本組はこのプロジェクトを通じて、日本の建設技術と地域企業の力を世界に示すことを目指している。
ハンガリーパビリオンは、草原の植物やハンガリーの伝統文化を体感できる空間設計が特徴で、ドーム内での没入型イベントやギフトショップ、レストランも併設されている。建設現場ではPC(プレキャスト)部材を活用し、施工期間を短縮。さらには最新技術を駆使した効率的な施工管理が行われている。
株式会社橋本組は、万博終了後もこの経験を活かし、さらなる事業の発展と地域社会への貢献を目指している。