「世界一快適なシューズ」とも評されるAllbirds(オールバーズ)が、夏のビジネスシーンに新たな選択肢を提案する「足元クールビズ」プロジェクトを開始した。エステーや神山まるごと高等専門学校など多様な業界と連携し、地面の熱に近い「足元」から夏を涼しく快適にすることを目指す。

78%が望むのに…浸透しない「スニーカーでのクールビズ」。

オールバーズの調査によると、夏の職場に革靴やパンプスを履くビジネスパーソンの約8割が「スニーカーを履きたい」と望んでいる。しかし、「クールビズ」と聞いてスニーカーを連想する人はわずか15.3%。ノーネクタイやノージャケットは社会の共通認識となっている一方、足元の快適性は見過ごされてきた。この背景には「ビジネスシーンは革靴」という固定観念や、企業側の参加が少ない現状がある。多くの人が内心で感じている「足元の暑さ」という課題に対し、社会全体の意識改革が求められているのではないだろうか。

履くだけで体感温度-4.1℃、科学が示す快適性。

このプロジェクトでAllbirdsが提案するスニーカーは、実験によってその効果が示されている。ゴールドウイン テック・ラボとの共同実験では、一般的な革靴と比較して、Allbirdsのスニーカーを履いた場合は体感温度がマイナス4.1℃低減するという結果が出た。これは、通気性に優れた天然素材などが、靴内部の熱を効率的に外へ逃がすため。猛暑日には60℃を超えることもあるアスファルトの熱から足を守り、科学的根拠に基づいた快適さを提供する。

Allbirdsの方が一般革靴より外への放熱量が多いため、Allbirdsの画像の方が赤く写っている。

「今の涼しさ」と「未来の涼しさ」を両立する共創プロジェクト。

「足元クールビズ」は、個人の快適性向上だけが目的ではない。Allbirdsのシューズは、一般的なスニーカーと比較して製造時のカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を約60%削減。つまりスニーカーに履き替えるという選択が、気候変動を逆転させる一歩につながる「未来の夏も涼しくする」アクションになる。現在、この理念に共感したエステーや神山まるごと高等専門学校などが、業界を超えてプロジェクトに参加し、体感-4℃の足元クールビズ活動を推進している。

「Allbirds」では2020年4月より、全製品においてカーボンフットプリントを表示している。
神山まるごと高等専門学校では学生だけでなく、教職員も着用している。

ホームページはこちら