ヤンマーパワーテクノロジー株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:田尾知久)が開発した、舶用水素燃料電池システム「GH240FC」が、世界的に権威のあるドイツのデザイン賞「Red Dot Design Award 2025」を受賞した。このシステムは、脱炭素化への貢献はもちろん、デザイン性と機能性を高いレベルで両立させた次世代の舶用エネルギーシステムとして、国内外から注目を集めている。

優れたデザイン性が示す未来の価値、船舶の付加価値向上と脱炭素化を実現。
海運業界において環境負荷の低減が急務となる現在、次世代エネルギーへの転換が強く求められている。こうした中、ヤンマーグループは、未来に繋がるソリューションとして水素エネルギーの活用に着目し、その技術開発をリードしてきた。2023年に商品化された舶用水素燃料電池システム「GH240FC」は、この取り組みを象徴する製品だ。
今回、ヤンマーの舶用水素燃料電池システム「GH240FC」が「Red Dot Design Award 2025」を受賞したことで、その先進性が改めて高く評価された。この賞は、革新性、機能性、持続可能性など多角的な観点から厳正に評価されることで知られている。「GH240FC」は、ヤンマーのブランドカラーである「ヤンマープレミアムレッド」をまとい、前面に「H2」の文字を大胆に配置することで、次世代エネルギーシステムとしての存在感を際立たせた。また、本体の突起を減らしたミニマルな形状は、見た目の美しさだけでなく、メンテナンス性の向上にも寄与している。
このシステムの価値はデザインだけにとどまらず、水素を燃料とすることで航行中のCO2排出をゼロにし、脱炭素化に大きく貢献する。さらに、従来のエンジンと比較して振動や騒音が大幅に削減されるため、船内の快適性が向上し、船舶そのものの付加価値を高めることにもつながるのだ。すでに同製品は「2024年度グッドデザイン賞」も受賞しており、その機能性とデザインが高く評価されている。
ヤンマーグループは、ブランドステートメントとして掲げる“A SUSTAINABLE FUTURE”の実現に向け、今後も技術とデザインの両面から社会に新たな価値を提案し続けるだろう。「GH240FC」の受賞は、持続可能な未来を切り拓く同社の姿勢を明確に示すものであり、今後のさらなる展開が期待される。
