「アースデイ東京2025」が、4月19日・20日の2日間にわたり代々木公園で開催される。地球環境や平和、人権といった多様な社会課題をテーマに、200を超えるブースと20組以上のアーティストが集結。「ピースフルチェンジ(平和的な変革)」のスローガンのもと、社会と未来への新たな一歩を提示する。

戦後80年の節目に「平和」と「共生」を問い直す社会的アクション

1970年にアメリカで始まったアースデイは、世界各地で市民による環境アクションの象徴として根付いてきた。日本においても、年に一度の大規模なフェスティバル「アースデイ東京」が2001年より継続して開催され、現在では10万人が来場する規模へと成長している。2025年のテーマは「ピースフルチェンジ(平和的な変革)」。戦後80年、そして広島・長崎の被爆から80年という節目の年に、あらためて平和と地球環境のつながりを問う。
今年の会場では、代々木公園の特設ステージを中心に、ライブ演奏やトークセッション、子ども向けワークショップなど、多彩なコンテンツが用意されている。中でも注目されるのが、障害の有無を問わず誰もが安心して過ごせる空間づくりを目指した「インクルーシブプロジェクト」だ。ケアブースやプレーパーク、インクルー渋谷盆踊りなどを通じて、多様性と包摂性のある社会のモデルが提示される。
気候変動とエネルギーの課題に向けた「OUR POWER, OUR PLANET™」アクションでは、若者による火力発電企業への訴訟紹介や、ソーラーツリーによる電力供給ステージが設けられ、持続可能な未来に向けた実践的提案が並ぶ。さらに、次世代の主役である若者によるユースアクションも充実し、学校や学生団体が主導するブースやステージが未来への関心を引き出す場となる。
メインビジュアルには、障害のある口筆画家・Ayaが描いた油彩の地球画を起用。一つひとつ形の異なるピースが連なるパズルのように、多様な個が交わり調和する社会の姿を象徴的に表現している。ビジュアルに使用されているフォント「みっきょん」も、障害者とデザイナーの協働によって生まれたものであり、アートを通じた共生の実現を体現している。

アースデイ東京2025は、参加者一人ひとりの「鼓動」を社会変革のリズムへと変えていくことを目指す。買い物や音楽、アートを楽しみながら、環境や平和、人権といった社会課題への理解と関与を促す空間が、代々木公園を包み込む2日間となる。

【開催概要】
名称:アースデイ東京2025
日時:2025年4⽉19⽇(⼟)~20日(日)
時間:19日 10:00〜19:00 / 20日 10:00〜18:00
※ブース出展は両日18:00まで
場所:代々木公園 イベント広場(〒150-0041 東京都渋谷区神南2丁目3)

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