JALグループは、2025年7月1日(火)から10月31日(金)までの4カ月間、北海道と主要都市(東京、大阪、名古屋)間で「JAL 2地域居住クラブ」の実証実験を実施する。この取り組みは、都市と地域の間を移動しながら生活する「二地域居住」の新しいライフスタイルを支えるもので、移動と住居の両面から二地域居住を支援する新しいサービスだ。

移動と住居をパッケージ化する「JAL 2地域居住クラブ」の中身。

JALグループは、ESG戦略の一環として「移動を通じた関係・つながり」の創造に力を入れている。この新たな取り組みは、都市と地域の双方で生活しやすい環境を提供し、気軽に二地域居住を体験できるようにすることを目的としたものだ。
JALのこのサービスは、これまで二地域居住の課題として挙げられてきた「移動手段と住居の手配」を、JALの「コンシェルジュサービス」を付帯することで利用者の手間をかけずにサポートし、利用者はより快適で効率的な二地域居住生活を楽しめる。
これまでの実証実験では、九州を中心に地方自治体と協力し、移動と住居手配の課題を解決する実績を積んできた。今回の実験では、特に北海道札幌市を舞台に、各都市との間を行き来するための移動と住居をパッケージ化したサービスを提供する。
具体的には、東京(羽田)、大阪(伊丹・関西)、名古屋(中部)と新千歳空港を結ぶ4路線を対象に、月6回の片道航空券を提供。さらに札幌市内中心部のマンションを住居として提供し、専用コンシェルジュが滞在をサポートすることで、初めての二地域居住でも安心して楽しめるようサービス設計されている。
特に羽田=新千歳線のJAL便は1日17往復運航されており、柔軟なスケジュールで札幌での滞在計画を立てることが可能だ。また、北海道エアシステム(HAC)の道内路線を活用することで、北海道内の観光も楽しめる。北海道の夏から秋にかけての魅力を存分に体感できるこの機会を通じ、将来の本格的な二地域居住や定住計画に役立ててほしいとJALは期待を寄せている。
今後もJALグループはこの実証実験を通じて、二地域居住の可能性を広げ、新しい生活スタイルの普及を目指す。都市と地域のつながりを強化し、より持続可能な社会の実現に貢献していく予定だ。
募集期間については、一次抽選が2025年5月19日(月)から6月2日(火)、二次抽選が2025年6月3日(火)から6月15日(日)に行われる。募集人数は計10組20名(1組2名まで)で、JALカード会員が対象。詳細はJALの専用Webサイトで確認できる。

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