慶應義塾大学発のEdTechスタートアップ「Classroom Adventure」は、2024年12月1日、闇バイトをテーマにしたネットリテラシープログラム「レイの失踪」をリリースした。参加者は特殊詐欺や犯罪への加担を疑似体験し、危険性を学ぶ。既に国内の複数教育機関で導入が決定している。

追体験型プログラムで若者のネットリテラシーを向上

SNSの普及に伴い、若者が犯罪に巻き込まれる「闇バイト」の問題が深刻化している。2024年には警視庁による闇バイト関連の警告が1万件を超え、逮捕者の約8割が10~20代であることが報告されている。ネット上での求人情報の危険性を見極める力を養うことが、急務とされている。
これを受け、情報リテラシー教育の分野で実績を持つClassroom Adventureが開発したのが「レイの失踪」だ。同プログラムでは、人気動画配信者の失踪をテーマに、SNS投稿の分析や闇バイトの実態に迫る謎解き形式のゲームを提供。現実に即したシナリオを通じ、参加者は犯罪の誘発プロセスやその心理的背景を深く理解することができる。
「レイの失踪」は、Tokyo Startup Gateway 2024で最優秀賞を受賞。同プログラムは既に国内の中学校や高校で導入が進んでおり、教育機関や自治体との連携が期待されている。

ホームページはこちら