ヤサカ観光バス、三井住友海上火災保険、MS&ADインターリスク総研が、株式会社アドダイスと手を組んだ。目的は、ドライバーと乗務員の居眠り運転や眠気による交通事故をAIで防止すること。このプロジェクトでは、「ResQ Band」および「ResQ AI」を活用し、AIプラットフォームの構築と実証実験の開始を行う。

運輸業界の長年の課題をAIで克服

運輸運送業界では、居眠り運転が重大事故を引き起こす大きなリスクとなっており、人材確保と安全対策が経営上の重要課題だった。これらの課題に対応するため、株式会社アドダイスが開発した「ResQ AI」はスマートウオッチから取得したバイタルデータを解析し、居眠り運転のリスクを予測。特に、体調変化の予兆や未病の発見など、健康管理に関する多様な機能の実現を目指す。

実験は、25名以上のドライバー・乗務員を対象に行われ、スマートウオッチを装着し、睡眠状態および就業中のバイタルサインの変動を「ResQ AI」で解析。この分析により、眠気リスクの予測と「眠気スコア」の導出を目指す。実験期間は合計4ヶ月で、2024年度中に眠気スコアサービスの提供開始が予定されている。

過去に発生した居眠り運転による重大事故を受け、AIを活用した安全対策の強化が期待される。この新たな取り組みにより、運輸運送業界の安全性の向上と、ドライバー・乗務員の健康管理に新たな光が当たることとなる。

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