アサヒグループホールディングス株式会社(本社:東京、社長:勝木敦志)は、2040年までにバリューチェーン全体でCO2排出量ネットゼロを目指す長期目標で、国際的イニシアチブSBTi(Science Based Targets Initiative)からSBTネットゼロ認定を取得した。さらに、農産物原料などの土地利用で発生する温室効果ガス排出量を対象としたFLAG(Forest, Land and Agriculture)排出量を含む短期・長期目標の認定を国内で初めて取得した。

アサヒグループの持続可能な未来に向けた大きな一歩

アサヒグループは2030年までにCO2排出量をScope1およびScope2で70%、Scope3で30%削減(いずれも2019年比)し、2040年までにScope1,2,3でCO2排出量ネットゼロを目指している。この長期目標はパリ協定で示された1.5度目標と科学的に整合しており、SBTiから認定を受けた。この認定により、同社の脱炭素目標が国際的にも評価された形となった。
FLAG排出量は、農業や林業、その他土地利用に関連するセクターでの非エネルギー起源の温室効果ガスを表す。アサヒグループはFLAG排出量まで目標範囲を拡大し、2030年までの短期目標と2040年までの長期目標の双方で認定を取得した。これは国内企業として初めての快挙であり、同社の気候変動対応への積極的な姿勢を示す。
アサヒグループは、チェコでは地元のIT企業と協力し、大麦の栽培方法の変更によるCO2排出量削減に関する調査やデータ収集を実施している。また、日本ではビール製造工程で発生する副産物であるビール酵母細胞壁由来の農業資材を活用し、農業支援と技術開発を通じてCO2排出量削減に取り組んでいるなど、FLAG排出量の削減に向けた具体的な活動を展開している。
本年1月より運営を開始したグローバル調達組織Asahi Global Procurementを通じて、サプライヤーとの協力も強化する。さらに、業界団体や外部パートナーとの共創により、自社単独のバリューチェーンを超えた業界全体でのCO2排出量削減を目指している。
アサヒグループは100年以上にわたり、自然の恵みと自然の力によって「期待を超えるおいしさ」を生み出してきた。同社は、自然との共生を大切にしながら、持続可能な未来の実現を目指している。人と人、自然、コミュニティ、社会とのより良いつながりを通じて、世界の明日を明るく輝かせることを目指している。


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