順天堂大学とエムスリーAI株式会社の共同研究が、AIを活用した心エコー検査の効率化において、北米心臓病協会(AHA)の最新科学トピックに選ばれた。この革新技術により、世界中の医療現場でのAI活用が期待されている。

医療現場におけるAIの導入で効率化と診断精度の向上を実現

心臓疾患は多くの国で主要な死因となっており、日本でも高齢化に伴い増加が予想される。心エコー検査は心臓の状態を評価する重要な検査だが、技師の不足や技術的な難しさから、迅速な検査体制の整備が求められている。
順天堂大学とエムスリーAIが共同開発したAI技術は、心エコー検査の自動化を実現し、検査時間を短縮しつつ、1日あたりの検査数を18%増加させた。さらに、計測項目数は25から85項目に増加し、画像の質も向上したが、検査担当者への負担は増えなかった。
このAI技術は、全国の医療機関への普及が進むことで、医療現場の効率化と診断精度の向上に寄与すると期待されている。順天堂大学とエムスリーAIは、医療の質を高めるとともに、医療コストの削減と健康寿命の延伸に貢献することを目指している。

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