大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、環境省主催の第6回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」において、環境サステナブル企業部門の最高賞「環境大臣賞(金賞)」を受賞した。同社は2021年に「銅賞」、2024年に「銀賞」を受賞しており、今回で3度目の受賞となる。

環境経営の推進が高評価

大和ハウス工業は、環境負荷ゼロを目指す環境長期ビジョン“Challenge ZERO 2055”のもと、中期経営計画や事業戦略と連携した環境行動計画「エンドレス グリーン プログラム2026」を策定し、環境経営を推進してきた。この取り組みが評価され、今回の受賞につながった。
同社は、日本初となる「インターナルカーボンプライシング制度」を導入し、投資用不動産の環境価値を金額換算する基準を確立。さらに、BIMデータを活用したCO2排出量算定ツール「Integrated Carbon Tool」を開発し、建築設計段階から温室効果ガス削減に取り組んでいる。

環境負荷ゼロに向けた主要施策

大和ハウス工業は、以下の環境重点テーマを掲げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めている。

1.気候変動の緩和と適応
■2030年度までに温室効果ガス排出量を2015年度比で40%削減
■2030年度までにすべての新築物件を「ZEH・ZEB化」
■2023年度のZEH・ZEB率向上により、販売物件の温室効果ガス排出量を52.2%削減

2.自然環境との調和(生物多様性保全)
■在来種を活用した緑化の提案を推進し、都市の生物多様性を保全
■2030年度までに地域生態系に配慮した緑被地を200万㎡以上創出

3.資源循環・水環境保全(長寿命化・廃棄物削減)
■既存住宅のリフォーム、買取再販、仲介を促進する「Livness(リブネス)」ブランドを展開
■2024年、非住宅建築向け「BIZ Livness」を本格始動
■2030年代にはリブネス事業の売上高を1兆円規模に拡大

業界をリードするさらなる挑戦

大和ハウス工業の環境活動は、単なる企業価値向上にとどまらず、社会全体の持続可能性向上にも寄与している。ESG経営のリーダーとしての責務を果たすべく、今後も環境技術の開発と実践を進めていくだろう。
また、同社は2月13日、経営体制の刷新を発表。4月1日付で大友浩嗣専務が新社長に昇格し、現社長の芳井敬一氏は代表権のある会長に就任する。新体制のもと、次期中期経営計画を見据えた事業構造改革を推進し、持続可能な未来の実現を目指している。

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