株式会社humorousが明治大学理工学部建築学科と共同で、暗闇でも視認性を高める高輝度蓄光ツール「ナイトコンシェルジュ®」を使用し、公園利用者の安全と芝生保護を両立する実証実験を開始した。中野区四季の森公園を舞台に、新たな社会課題解決への取り組みが注目されている。

※写真提供:佐々木研究室

転倒防止と芝生保護を両立する新技術。電力不要の持続可能な空間演出

夜間の公園利用における安全性向上と芝生保護を目的とした新たな実証実験が東京都中野区「四季の森公園」で始まった。株式会社humorousと明治大学佐々木宏幸研究室が共同で実施し、東京建物株式会社および中野区が協力するこの実験では、高輝度蓄光技術「ナイトコンシェルジュ®」を使用することで、視認性の向上と環境負荷軽減を同時に実現することを目指す。
四季の森公園は家族連れやジョガーで賑わう一方、夜間に設置された芝生保護ロープが視認しづらく、転倒事故が課題となっていた。今回の実証実験では、蓄光ツールをロープに設置し、日中に蓄えた自然光で夜間に発光させることで、電力を使用せずにロープの存在を示す仕組みを導入した。
この技術は電気工事や維持管理が不要で、半永久的に使用できる特性を持つ。柔らかな光は利用者の安全性を高めるだけでなく、過剰な照明設置を避けることで公園の景観も守る。さらに、立ち入り防止を目的とした注意喚起に代わる新たな方法として、公共空間の好感度向上にも寄与すると期待される。
実験は2024年11月15日から12月16日までの期間で実施され、視認性の効果検証や来園者の意識調査を通じてデータを収集する。今後は、災害時にも役立つ防災技術としての可能性や、他の公共施設への応用も視野に入れ、蓄光技術のさらなる活用が期待されている。

【関連ホームページ】
ナイトコンシェルジュサイト
https://humorous.jp/nightconcierge

中野区四季の森公園
https://www.nakano-shikinomoripark.jp/

東京建物株式会社
https://tatemono.com

明治大学 佐々木宏幸研究室
https://sasakilab.wixsite.com/home

株式会社humorous
https://humorous.jp